久しぶりに

中学の同級生から久しぶりにLineで連絡がきた。
―合唱発表会のピアノって誰だっけ?
誰だったかその場では思い出せず、
「Sじゃなかった?」とピアノが弾けそうな
当時の同級生の女の子の名前を送信する。
―そうだったっけ? というか久しぶり
という返信が返ってきて、「それがさきだろ!」とかえすと
―ごめん
という。
そういわれるとなんだか自分の言葉が重たく響いたように感じて、
いやあ、そんなつもりで言ったんじゃあ…
という気になり、文字での会話の難しさを感じる。
今何してるの、聞くと「群馬に帰るとこ」だそう。
やつは群馬の公立大学に現役で受かったのだが、二年留年しているという。
私は一浪して大学に入っており、今年卒業予定である。
やつは本来ならもう就職しているはずだと思っていたら。
思えば、私の周りにはロクなのがいない(私も含め)。
同級生の中で、いまの状況が知れるのは、
高校時代に仲が良かった仲間だけだが、
ことごとく浪人しており、「友達」といえる人で、
就職している同級生は二人ぐらい。

かくいう私は「進学希望」である。
本当にロクなやつがいない。